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弟プレイ
第12章 蒼 eyes.3 それでも…
「先輩のバカーッ!!」
バフバフと枕を打ち付けるような乱暴な音と共に響く怒号。
「もう男なんか好きにならない!!」
なんて、豪語していたくせに。
大学生にもなると焦ってきたのか、姉貴は合コン三昧の日々。
酔っ払うのもしょっちゅうで、その不始末に俺が駆り出される。
酒飲みの場でしかも、男がいる宴席で酔っぱらった姉貴を見るたびに募る苛立ちと不安。
いつかまた、姉貴に恋人が出来てしまうんじゃないか。
俺のこの想いは……いつになれば風化するんだ。
「ねぇねぇ、蒼はさー彼女とか作んないの? あんたモテるんだから、私とは違って女の子なんか選り取りみどりでしょ?」
何かの気まぐれで、姉貴をラブホテルに連れ込んだそのベッドの上。
選り取りみどり?
あぁそうだな。
姉貴を思い続けたこの数年間。
責め苦に堪えられなくて、女と付き合ったことも何度かあった。
それでも……それでも俺は……!