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第13章 続編,疑似新婚生活？

　

「なんだよ？　俺と二人っきりはイヤ？」


シュンと垂れ下がった眉をした蒼が私を不安げに見つめてくる。

うっ……か、可愛い。

男に“可愛い”っていう形容はあんまり良くないんだろうけど、私にだけ甘えた顔を見せる蒼が愛しい。


「う、嬉しいに決まってるでしょ！」


勢いに任せて、今度は私が蒼の唇を奪うと。

途端に表情を綻ばせる蒼。


「なら、良かった」


その辺の女なんか蕩けさせて、簡単に落としてしまいそうな極上の笑み。

かく言う私も。

反則的な破壊力を持つ蒼の笑みに、ヤられている１人。

胸のドキドキは高鳴りっぱなしだ。


「じゃあ早速」

「えっ、ちょ、ちょっと」


その笑みに流されるように、ひょいと蒼の腕が私の身体を軽々と抱き上げた。

……嫌な予感。