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第13章 続編,疑似新婚生活？

　

「なんで抱き上げたりするの？」

「ん？　なんでって……姉貴こそ、そういう野暮なことは言わないで欲しいな」


決まってるじゃないか。と、キラキラした目が語る。

その期待に満ちた眼差しはナニ。

まぁ…大体想像はつくけど。


鼻歌でも歌いだしそうな笑顔を私に向けたまま、玄関から二階を繋ぐ階段へと蒼は方向転換する。

まさかとは思うけど。

こんな真っ昼間から……？！


「ま、待って！」

「えー……普通はこのまま、二階に直行だろ？」


期待を削がれて落ちる肩を慌てて掴み、蒼の足取りを遮る。

心の準備も無しで、二階に直行されても困る。

それに今私が身に付けてる下着、可愛くない。

前回のような下着の失敗はごめんだし、お風呂にだって入りたいし……。