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第17章 続編,初恋の君

　

……やっぱり、俺も付いていくべきだったかな。

いやいや、そんなの幾らなんでも不審に思われる。


二人の背中を見送ってからというもの。

あーだこーだと考えながら、そわそわと落ち着かず。

ビールは喉で飲むものだと知りながら、ちびちびと女々しい飲み方で呑んでいた。

――と、そこへ。


「……あの、神谷先輩。ちょっと隣いいですか？」

「えっ？　あぁ…どうぞ」


斜め前から人が立ち上がる気配がしたかと思うと、梓の友人である亜美ちゃんがこちらへと歩み寄ってくる。

そして俺の返事を聞くと、どっかりと腰を下ろした。

ジッ…と見つめられて、息が詰まるような圧迫感を感じる。


な、なんだろう。

やっぱり、梓のことだろうか？


「ぶっちゃけて、聞いてもいいですか？」

「う……うん？」