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弟プレイ
第18章 続編,愛する人は一人
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「この先への不安は無いと言えば嘘になるかもしれませんが……後悔は無いです。蒼と二人ならどんな障害があろうとも、大丈夫だと思ってます」
その覚悟を先輩に見せるため、私は蒼の傍らに寄り添う。
そして私の手なんかすっぽりと包み込んでしまえるほど大きな手に、自分のものを重ねた。
「私も……蒼のことを、誰よりも愛してるから」
「姉貴……」
蒼を見上げると、満面の笑みを返してくれる。
重ねた手はギュッと繋がれ、温かいその感触に安堵した。
好き。
愛してる。
そんな言葉と想いだけが、私の中から溢れてくる。
「そうか。聞くまでも無かったな」
一瞬だけ辛そうに眉間にシワを寄せ、顔を上げた先輩の顔は――
「でも、その返事を聞けて…良かった。安心したよ」
雲ひとつのない真っ青な空のような。
私が今まで見た先輩の表情の中でも一番というくらい。
――清々しい笑顔だった。
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