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弟プレイ
第18章 続編,愛する人は一人
「ごめん、そんな怒らないで?」
「別に……怒ってなんかいねぇし!」
フンッと鼻を鳴らして、蒼の不機嫌モードは解除されず。
どうやら、変な意地を張っているらしい。
仕方ないなぁ。
「これで許してくれる?」
「へ? ……っ!?」
私から顔を背けようとした蒼を追うように、胸板に手を添えてつま先立ちになる。
そしてふて腐れて尖った唇に、私はチュッと軽くキスをした。
「……好きよ、蒼。先輩や他の誰でもなく、蒼だから良いの」
「……姉貴も大概ズルいよな」
「そう?」
キスの距離のままの私達は、コツンとおでこをくっつけて見つめ合う。
にらめっこのようにそうしていたら。
「……ふふ」
「……くっ、はは」
自然と笑みが零れていた。