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狐面の男に 愛されまして
第3章 狐面の男に ひきとられまして
お花畑の向こうにお堂が見える。
あそこが彼の家──二人の家なのだと、狐男が言った。
男は彼女と並んで歩いた。
...ピョコっ
歩いていると足下の青い花の影から小人が飛び出してきて、二人の前を横切った。
小人なんて見慣れている彼女は特に驚きもしなかった。
そんなことより気になるのは…
「……ココ、どこ?」
「君が今まで息をしてきた世界と同じ場所にある。ちゃんと道を覚えたら、学校にだってひとりで通えるようになるから安心しなさい」
道を覚えるとは
ドロンを覚えることでしょうか、忍者さん。
…狐さん?魔法使い?
「僕はシュウだよ」
そうでした、シュウさん。