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狐面の男に 愛されまして
第1章 気味が悪いと 嫌われまして
でも、彼女は違うわけで。
彼女はそんな風に…周りに愛してはもらえなくて。
「あ…不思議ちゃん」
「……ばか、目、合わせたら」
「合わせないわよっ、行こ」
高校一年、十五歳。
この年頃の女の子たちはオカルトな話を信じやすく…盛り上がりやすい。
だから今度は早かった。
“ まだ入学して一ヶ月も経ってないけど…、高校は早かったな ”
中学の時は、せめて二ヶ月ほどはまだ…みんなの反応もそれなりだったのに、ね。