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ネムリヒメ.
第2章  目覚め.




「きのうの夜は 可愛かった…」


はい!?

ぇ…!?

ぇえ!!?


彼はそう甘い声で囁くと チュッと音をたてて耳元にキスを落とす


きゃぁぁあ‼


彼の触れたところが熱を帯び、顔が赤くなるのがわかる


なに…これ…


さっきから大きな音をたてて騒ぎっぱなしの心臓


「でも、いつまでもそんな格好のままじゃ風邪ひくよ」


…えっ


「きゃぁぁ!!!」


彼に言われて初めて気がつく…

アタシは自分の格好に悲鳴をあげていた


な…

なんで 裸!?

慌ててカラダを隠そうと必死で手で覆う


…さっきだ‼

さっき 転びそうになった時だ


彼にかけられたバスローブが見事に滑り落ちて、下着姿をさらけ出しているアタシ

慌てて足元に落ちているバスローブを拾いあげ、急いでくるまる


はっ、恥ずかしい…

恥ずかしすぎる


顔を真っ赤にするアタシをみて 彼は笑っていた



最悪だ…


こんな姿を見られて

挙げ句の果てには きのうのコトもなにひとつ思い出せていない


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