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ネムリヒメ.
第17章  極上スイーツ.




「っ…はぁ……」


熱くて…

こもったままの熱が開放を望むように、カラダの奥がなんだか疼く


「…ちーちゃん、どうしたの!?」


そんなアタシに気づいた聖くんが心配そうにそっと頬に触れた


「んっ…」


冷たい彼の指先にピクリとカラダが跳ねる


「なんだか辛そうだけど…葵くんそんなに激しかった!?」

「…っ…あ…」


体温を確かめるように首筋や胸元に触れる彼の手の感触に、思わず声が漏れる


そうじゃ…ない……

理由は明確だった


「それとも……」


聖くんは今度は見透かしたような瞳で笑うと、バスローブから覗く脚をそっと撫で上げた


ビクンッ…!!


「っ…聖…く…」


肌を滑る白い指に、葵くんに極限まで快楽を高められたカラダが甘い悲鳴をあげる


「ん…!?」

「アタ…シ…っ」


聖くんの手に怖いくらい敏感に反応してしまう

このカラダをどうにかしてほしい…

潤む瞳に、熱い吐息が漏れる

すがるように彼を見つめると、聖くんが妖しく目を細め含みのある笑みを浮かべた


「そんな顔して…楽に…なりたい?」

「ふ…っ………」


スーツのジャケットを脱ぎ捨てた彼が、喉をクスッと鳴らしながらアタシを見下ろす


もう、こんな…っ…


「………し…て…」


快楽に従順すぎるどうしようもない自分に溢れる涙


「…声、抑えて。イイコにできたら…キモチイイご褒美あげるから…」


聖くんは栗色の瞳を妖しく光らせると、喉元の赤いネクタイに手をかけた



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