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ネムリヒメ.
第17章  極上スイーツ.




渚くんは聖くん同様、足下に落ちている濡れた下着とバスタブのなかで葵くんに抱かれているアタシの姿を確認すると、すぐ側までやってくる


待って……

これ、どういう状況!?

うん、わかってる

わかってるけど……っ!


渚くんはバスタブのなかで固まる葵くんを上から凄むように見下ろした


「なぁ、葵…」

「………ひっ!!」

「…お前、さっき散々絞ったのにわかってねぇの」

「……………っ」


渋々アタシを懐から開放する葵くんを渚くんの鋭い視線が突き刺す


「ちーちゃんはこっちおいで」


そんななかアタシは、バスローブにくるまると聖くんにバスルームから連れ出される


「きっと修羅場だから、オレとこっちにいよっか♪」


しゅ、修羅場って…


しかし、のぼせと葵くんのせいで上手く歩けなくてフラついてしまうわけで…


すると、


「もうっ…」

「ひゃっ!!」


聖くんがアタシのカラダを抱き上げた


「腰砕けてるの!? それとものぼせてるだけ?」


軽く図星を指す彼はベッドまで運ぶとミネラルウォーターをくれる


「どっちにしても少し横になって」

「………うん」


彼の優しい笑顔にホッとする

ホッとする…んだけど……


「っ……」


冷たいミネラルウォーターを飲んで横になっても
なかなかカラダの火照りは取れなかった

冷えるどころか、むしろカラダ内側からどんどん熱が沸いてくる



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