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ネムリヒメ.
第22章  あの夜の…….




無論、そんな雅くんに彼らが反応しないはずはなくて…


「はいはい、ストップ」


再び穏やかじゃなくなる渚くんと葵くんに、すかさず待ったをかける聖くん


「"今まで散々ちーちゃんを傷つけてきたくせに、思い出した途端に手のひら返した様に手出すとかふざけんな"」

「「…………っ!!」」

「"いつかこうなることはわかってたけど、実際に目の当たりにすると許せない"」

「フンッ…」

「まぁ…気持ちはわかるけど、暴れるのやめて」


…………!!


「雅を海に沈めようが、なにしようが構わないけど…それは聴くこと聴いてからにしてね」


聖くんの代弁と言えよう言葉に、渚くんと葵くんがそれぞれが別々の方向を向いて、ソファーに身を投げ出す


「…で、雅はムカつく顔してほくそ笑んでないで、オレに感謝するんだよ」

「フンッ……そりゃどうも」


それから、聖くんは3人の顔を順番に眺めると、訳がわからないでいるアタシの隣に腰を下ろした


「じゃ、ちーちゃん…なにから話してあげるべき!?」

「なに…からって……」


そう言われても、わからなすぎて

なにから聞いていいかわかんない…


すると、


「みっくんが豹変した経緯から言ってあげて…詳しく」


落ち着きを取り戻した葵くんがテーブルにあるグラスにスコッチを注いで一気に呷る



「言って、聖…」


その声に隣で背を向けていた渚くんも振り返って葵くんからスコッチのボトルをとりあげた



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