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ネムリヒメ.
第22章  あの夜の…….




ごちゃごちゃだ

頭のなかも、胸のなかも全部ごちゃごちゃ


知りたかった答えを知って、苦しさから解放されたはずなのに、それは消えることはなくて

戸惑いも混乱も増すばかりで

あのままあの場所には居れなかった


華やかに着飾った人々の間を縫うように駆けて、きらびやかなフロアから飛び出す


「ッ…ふ……ぅ…」


どこか静かな場所でひとりになりたい…


そう思うのに…

そう思うのに…

なのにっ…


止まらない涙を誰かに拭って欲しくなる

誰かの温かい腕に包んで欲しくなる…


こんなの…

我ながら、嫌気がさすほど矛盾してて

呆れるくらい我が儘だ


こんな自分も…

なにも思い出せない自分も、事実を受け止められなくて逃げ出してきた自分も嫌になる

だけど、誰かがいないとダメなアタシ…

ダメな…っ…


と…


その時、


「………………!!」



顔をあげても涙でよく見えないし、俯いていたからかもしれない

すれ違った瞬間、正面から誰かとカラダがぶつかった


「っ…!! ごめんなさ…」


慌てて謝るけれど…


え………


突然、掴まえられたアタシの腕…


「─────!!」


顔を見る間もなくあっという間に腰に腕を回されて、人気のない通路に引きずり込まれる


う……そ…

な…に……


突然の出来事に声なんて出せなくて、カラダが硬直して頭が真っ白に飛ぶ



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