この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第22章  あの夜の…….





ドクン…


アタシを包み込む香りに過る闇

暗闇に引きずり込まれて唇を塞がれ自由を奪われる

何かを飲まされて…

それから…


「っ…」


明確に甦るカラダ刻み込まれた恐怖


…夢じゃ…ない!!


ビクリと強ばったカラダをギュッと抱かれて、布の擦れ合う音とカチャ…と鳴る金属音

それは手首に掛けられた手錠の音と、後ろから正面に回された手のなかに握られたモノのたてる音


「…やっと見れた、その可愛い顔♡」


胸に突きつけられる拳銃…

鈍く、黒く、寡黙な光を放つそれは"死"という言葉を反射的に意識させる


「……ッ…ん」


銃口がゆっくりと胸元を滑り、冷や汗が滲む首筋を撫でる

酸欠になったように頭がくらくらする

今にも心臓が止まりそうだ

息を飲み込むゴクリという音がやけに大きく聞こえた


「久しぶり…」

「っ…」


物騒なモノの突きつけながら鼓膜を揺らしてくる甘い囁き…


「どうしてひとりでフラフラしてたの!? 危ないのに…」


危ない…

どっちが…!?


できることならそう叫びたかった

だけど、息をするので精一杯だ


「捕まえたのがオレで良かったね、千隼チャン」

「………!!」


どう…して…

唱えられたアタシの名前

それに、さっきから繰り返される見知ったような言葉の数々


誰…


だけど自分に心当たりはひとつもない

だけどなにかが引っ掛かかる

引っ掛かって仕方がなかった



/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ