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ネムリヒメ.
第23章 薔薇の刺、棘の鎖.
「は…ぁッ…は…あ…」
頭とカラダが噛み合わないのもわかってる
だけどそんなのどうでも…いい
もっと刺激が欲しい…
もっと…
もどかしすぎる快感に、さっきまで触れられてた下半身はピクピクと震えていて、張りついて透けるショーツのなかはもっと触れて欲しいと涙を流している
「は、あッ…かお…る、さ……」
さらに激しさを増す動悸と喘ぐ息に、虚ろになったアタシの瞳の向かう先は甘い色気を纏ったオトコの顔だった
アタシの様子になにかを察したオトコは、ニヤリと口元を歪めると、はだけたドレスに手をかける
薔薇の香りに酔わされながら更に服を乱されて、オトコの顔にさえ全身がゾクゾクする
「なに、千隼…もう限界なの」
「ひゃ…あ…ッ…」
ずり落とされたドレスはもう肌にまとわりつくただの布同然だった
裾も腰まで捲りあげられて手錠がなければ全部脱がされている状態だ
…限…界!?
そんなこと…ない…
「…っと……って…」
「なに!?…言ってごらん」
そんなことは…
ない
「もっと…触って……」
…はずだった
外れてしまったタガに、瞳からは涙が…
そして快楽の源泉からは蜜が溢れだす
アタシ…
知らないオトコの人になにを言ってるんだろう…
捕らえられて、クスリを飲まされて、こんなカラダにされて…
だけど、カラダが爆発しそうなの
胸の頂きはその指を待ちわびて硬く上を向いていて、シーツには恥ずかしい染みが広がっている