この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第23章  薔薇の刺、棘の鎖.





「さて、本当におしゃべりはここまでにしようか」

「……!!」


手錠を引かれ、軋む羽の積もったベッド


「それに、もう時間だからこんなものも必要ない」

「……ッ…!?」


え……


上手く声が出せないでいるアタシに目を細め、オトコはここでずっと手にしていた拳銃を手放した


な…に…

それは何を意味するのか…


本来ならばその行為に最大の恐怖から解放されるはずなのに、不安が過って仕方がない


「ほら…千隼、なんの時間だかわかる?」

「────!!」


そんなアタシのカラダに触れるオトコの手

途端に快楽という名の銃弾がアタシのカラダを貫いた

指先が首筋をなぞっただけだった


それなのに、今まであり得ないくらいの強烈な感覚が肌を這う

なに、…これ


「…ひゃ、ぁあ!!いっ…、や」


止まりそうになっていた息がたちまち乱れて、声すら上手く出せなかった口から甘い声が悲鳴となって溢れだす


オトコが口走った言葉の意味は明確だった

言われなくてもその状況下に陥った今の自分が一番よくわかる


「…クスリが完全に効く時間」


恐怖で瞬間的に抑制されていた快楽が舞い戻って、一気にカラダが覚醒に導かれる

触れられるだけでこの有り様だ

こんな状態で責められたら自分はどうなってしまうんだろう…


「ッん…う!!」


恐怖をも感じてしまうそんな想像と自覚のない欲求は、枯渇することを知らない泉からの源泉をさらに沸き上がらせる



/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ