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ポセイドーン[短編]
第3章 メドゥーサ


ペルセウスはセリーポス島で成長したが、やがて、ディクテュス(神託の為にダナエーとペルセウスは箱に閉じ込められ川に流された際、助けてくれた人)の兄でセリーポス島の領主であるポリュデクテースがダナエーに恋慕するようになり、邪魔になるペルセウスを遠ざけるためにゴルゴーンの一人メドゥーサの首を取ってくるように命じた。


メドゥーサの美しい髪は一本一本蛇になり、顔を見たものは皆、石にされるという噂もあった。


ゼウスとダナエーの子、ペルセウスは幸いにもアテーナーと親しかった。


アテーナーとヘルメース
(ヘールメス : オリュンポス十二神の一人で神々の伝令使、ゼウスの使いであり《旅人》《商人》などの守護神)
の助力を受け、アテーナーの楯、ヘルメースの翼のあるサンダル、ハーデースの隠れ兜などを身につけた。


アテーナーの助言で、メドゥーサの顔を見ないようにして、アテーナーの盾に映し出されたメドゥーサの姿を見ながら攻撃しなさい、と言われその通りペルセウスは剣でメドゥーサの首を取ることに成功した。


この時首を切られたメドゥーサの体から血しぶきとともに翼ある馬《ペーガソス》と《クリューサーオール》が飛び出したという。


双子でポセイドーンとメドゥーサの子供、天馬と怪物である。


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