この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第10章 あたしに全部見せなさいっ!
「ん、んぅ……っ」
唇を塞がれて、あっと思う間もなく柚留の舌が潜り込んでくる。舌を吸われ、濡れた音が耳を犯す。
体が熱くて、ぞくぞくして、あそこも疼いて、いろんな快感がないまぜになって、思わず柚留の頭をきつく抱きしめていた。自分からも舌を突きだして、ちゅっちゅと吸う。
唾液が口の端から零れる感触があったけど、そんなのどうだって良かった。
もっと柚留が欲しい。
どちらからともなく唇が離れる。お互い呼吸が乱れていて、見つめ合う視線にも熱がこもっていた。
柚留はあたしの胸に、顔を埋めた。
「あん……」
柚留の熱い息がかかる。
「ダメ、僕……止まらなくなっちゃう」
吐息混じりの掠れた声でそんなふうに言うから、柚留の興奮が、ダイレクトに伝わってくる。
一昨日は興奮した柚留は男の子っぽくて怖かったのに、今は少しも怖くはなかった。……不思議。
あたしは柚留の頭を、ぎゅっと抱きしめた。
「止めなくて、いいよ。……来て」