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第10章 あたしに全部見せなさいっ！

　今までよりも何倍も大きな快感の波がきて、意識が真っ白に弾ける。
　膣の中がきゅうぅっと締まって、体中がびくんびくんと痙攣したまま息をすることさえ忘れて衝撃が去るのを待った。

「は、はあっ、はあっ」

　ようやく波がおさまって、ぐったりと体の力が抜ける。
　何？　もしかして今のって……。働かない頭で考える。

「……まりねちゃん、もしかしてイッたの？」

　その言葉で、我に返る。

「あたしイッたの……っ？　今のがイクってこと？」

　確かに、初めて味わう強烈な感覚だったけど。

「僕に聞かれても……」

　柚留が困ったように首をかしげる。確かに、男の柚留に聞いても、わかるわけなかった。
　ムラムラした気持ちはおさまって、体を包む心地よい倦怠感と、ふわふわした感覚に包まれていた。やっぱり今のが絶頂ってやつなのかな。