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第10章 あたしに全部見せなさいっ！

　あたしの言葉に、柚留は安堵の表情を浮かべた。
　ほんと、わかりやすい表情の変化。だけどそれが、どうしようもなく愛しく思えた。

「あたしも柚留に、気持ちよくなってほしい……」

　柚留の頬に触れていた手を、少しずつ下へと下ろしていく。白い首筋を辿って、さらに下へ。ティーシャツ越しに胸元に下りると、柚留の体が微かにぴくりとした。

「あたしだけずるいもん。柚留も脱ぐのっ」
「じゃあ、まりねちゃんが脱がせて？」

　甘えるような声で、そう一言。

「いい、けど」

　あたしは柚留のティーシャツの中に自分の両手を潜り込ませた。中から服をまくりあげると、白い肌が露（あらわ）になっていく。
　脱がせやすいよう頭を引っ込め、柚留はあたしが服を脱がせることに協力してくれた。
　どうにか上を脱がせ終えると、柚留は今度はあたしの手を、ズボンへと誘導した。

「こっちも、あたしが脱がせるの？」
「……いや？」