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第10章 あたしに全部見せなさいっ！

　柔らかく握ると、柚留はびくびくと体を震わせて、背をしならせた。

「柚留がイク姿も見たい。……いい？」

　やわやわと手を動かしながら、尋ねる。柚留は唇を噛んで、きつく眉根を寄せた。息も荒くなってるし、間近で見るそんな表情はなんと色っぽいことか！

「漫画の……ため？」
「え？」

　不満げな声で囁かれ、つい柚留のをしごく手を止めてしまった。

「あ、やめちゃやだ……っ」

　故意にじゃないにせよ、柚留を焦らす結果になってしまったらしい。あたしは慌ててまた手を動かす。

「ん……んんっ」

　ぴくぴくと震える柚留の肢体。
　ようやく言葉の意図を理解し、あたしは首を振った。

「違うよ、漫画のためじゃないよ？　あたしも柚留と一緒。柚留に気持ちよくなってほしいし、柚留が喜ぶこと、いっぱいしてあげたいの」
「……ほんと？」
「うん、ほんと」