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あたしに全部見せなさいっ!
第11章 エピローグ

 ちらりと隣に座る柚留を見る。色の白さ肌の綺麗さ目の大きさ睫毛の長さ、エトセトラ。
 ……ダメだ、何一つ敵うものがない。

「オッケー、わかったよ! ちゃんとがっつりするよ、化粧っ」
「わかればよろし」

 詩織が頷く。

「まりねちゃんの方が、全然僕より可愛いよー」
「……慰めてくんなくてもいいっ」
「まりねも可愛い部類には入ると思うけどね。ゆずちゃんのレベルがちょっと高すぎなだけで」
「……そんなことないよー」

 柚留があたしの顔を覗きこむ。

「僕は、まりねちゃんの顔好きだよ。声も体も、性格も、全部好き」
「森永は、藤峰だったらなんでもいいんだろ」
「うん!」

 西木くんの皮肉めいたチャチにも、素直に頷く柚留。
 もう、こっちが照れるわ!
 赤くなるあたしに、詩織も西木くんも声をあげて笑った。
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