パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 エピローグ

　今度はあたしだけじゃなくて、柚留や西木くんも驚きの声をあげた。

「ええ！　じゃないの。まりねに協力するの、嫌なの？」
「てか、なんで女装？」

　と西木くん。

「だって商品がボーイズラブ漫画だもん。一般的には女性向けやん」
「そもそも俺も受験……」
「一日だけだからっ」

　詩織には、勝てなかったらしい西木くん。がっくりとうなだれながらも、反論できないらしい。

「あ、ゆずちゃんはなんにもしなくていいからね。服だけゆるふわにすれば充分！　あんまり可愛くなっちゃうと、変な男が寄ってきちゃうかもだし」
「う、え……？」

　ポカーンとなる柚留。その言葉も、だいぶ柚留の男らしさを否定する内容だと思うけど、やっぱり柚留はけろりんとしてる。詩織の言う通り、あたし以外の誰に何を言われても、気にしないんだなー。

「あ、まりねはそこそこちゃんと化粧しなきゃダメよー」
「って、なんで柚留は良くてあたしはダメなのっ！」