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そして、花開く
第4章 ~ 3 ~


『おはようございます、町田さん。昨日なんで先に帰ったんですか~』
『おはよう、服部くん』
『気付いたら居ないし、ミツキさんのお姉さんからは先に帰ったって言われたし。声掛けてくださいよ』

朝一番でブツブツと恨み節を炸裂させている勇介に、苦笑いする。



『悪い。声掛けようと思ったけど、他のお客さんと話し込んでただろ?それが見えたから、先帰った。悪い』

『あぁ、アレですか。あれ俺の従兄弟なんです。ミツキさん直々にお誘いがあったらしくて、二年ぶり位で会ったんです。すみません、話し込んでて町田さんに気付かなかったんですね』



すみませんでした、と勇介が頭を下げる。

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