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恋人は年下男の娘同居人。
第2章 ☆男の娘を拾いました☆
「はあ、今日も疲れた!」
ザアザアと差したワインレッド色の傘に穴が開きそうなほどに降り注ぐどしゃ降りの雨。
無理に履いた18㎝のヒールの中にも雨水が入ってきて、本当に萎える。
おまけに足も痛い。
「さっさと帰って、スーツ干して…。
あー、ヒールも乾かさなきゃなあ」
そんなことをブツブツ言いながら、傘を閉じて自宅のあるアパートの階段をヒールの音を響かせながらのぼっていく。
まさか、私の部屋の前にあんなものが落ちている、なんて思いもしていなかった。