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貶女(おとしめ)
第12章 【エミ side】
小さな顔に二重の大きな瞳、決して声を荒らげない優しい話し方…エミの周りにいるガサツで下品なギャグばかり言う小猿達と同い年とは思えない、まるで少女漫画の王子様系ヒーローのような元基を、望みはなくても遠くから眺めるだけで幸せだった。
そんなある日、エミは元基が落としたペンを拾って話しかけるチャンスに恵まれる。
「ありがとう」
その言葉と笑顔に夢心地になるエミだったが、帰り道で元基の取り巻き女子に囲まれ、生意気だと平手打ちされた。
それまで親にも叱られたことのないエミは、生まれて初めて暴力をふるわれたショックで塾に行けなくなり、結局 辞めてしまった。
そんなある日、エミは元基が落としたペンを拾って話しかけるチャンスに恵まれる。
「ありがとう」
その言葉と笑顔に夢心地になるエミだったが、帰り道で元基の取り巻き女子に囲まれ、生意気だと平手打ちされた。
それまで親にも叱られたことのないエミは、生まれて初めて暴力をふるわれたショックで塾に行けなくなり、結局 辞めてしまった。