この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貶女(おとしめ)
第17章 【田舎編】発覚
『本人は相手の名前を頑として言わなかったんだけど、ご両親が娘さんの携帯やパソコンを調べて突き止めたのよ』
莉桜の時とは違って証拠が山ほど有り、垂水の自宅を家宅捜査したところ過去の余罪も発覚したそうだ。
『私、あの時 貴女の被害届を電話一本で取り下げてしまったことを後悔しているの。あの電話は垂水に脅迫されてかけたんでしょう?』
「…どうだっていいじゃないですか、そんなの。もう捕まっているんでしょう?あたしのことは放っておいてください。今、すごく幸せなんです」
莉桜はいつの間に忍び寄ったのか、背後から伸びてきた完吾の腕に抱かれてウットリ目を閉じる。そして唇を塞がれると、花代がまだ何か言っているのを無視して電話を切った。
莉桜の時とは違って証拠が山ほど有り、垂水の自宅を家宅捜査したところ過去の余罪も発覚したそうだ。
『私、あの時 貴女の被害届を電話一本で取り下げてしまったことを後悔しているの。あの電話は垂水に脅迫されてかけたんでしょう?』
「…どうだっていいじゃないですか、そんなの。もう捕まっているんでしょう?あたしのことは放っておいてください。今、すごく幸せなんです」
莉桜はいつの間に忍び寄ったのか、背後から伸びてきた完吾の腕に抱かれてウットリ目を閉じる。そして唇を塞がれると、花代がまだ何か言っているのを無視して電話を切った。