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貶女(おとしめ)
第22章 【元基 side】
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ハッキリ言って、僕はモテる。

顔がキレイ、瞳がキラキラしてる、お人形みたいなんて飽きるくらい言われ続け、女の子には分け隔てなく優しくしていたから、幼稚園の頃から僕を巡る女同士の諍(いさか)いは日常的に勃発していた。

一番困るのは、僕がちょっと可愛いな、と思って特別扱いすると、その子がイジメの標的にされてしまうことだ。
女の子の嫉妬ってコワイよね。


そんなこんなで僕は高校生になっても童貞のままだった。
ブサイクな奴らがテキトーな女を引っかけて経験していくのを、僕はヤラせてもくれない女の子に囲まれて見送るという、青春の無駄遣いをしていた。



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