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貶女(おとしめ)
第8章 【学校編】彼氏と…
──────…
せっかくメイクとワンピースで『すごく可愛いね』と誉めてもらったのに、莉桜がデートの最中に発した言葉は主に、
「うん」
「そうだね」
「元基君と同じでいいよ」
の三つだった。
おまけに慣れないミュールで美術館やバラ園を歩き回ったせいで足が痛くなって少ない口数が更に減り、
「…莉桜、もしかして退屈?」
と聞かれる始末だ。
「ち、違うの!ちょっと緊張してて…あッ」
心配をかけまいと誤魔化そうとしたが、足は正直に限界を訴え莉桜はフラッとよろける。
せっかくメイクとワンピースで『すごく可愛いね』と誉めてもらったのに、莉桜がデートの最中に発した言葉は主に、
「うん」
「そうだね」
「元基君と同じでいいよ」
の三つだった。
おまけに慣れないミュールで美術館やバラ園を歩き回ったせいで足が痛くなって少ない口数が更に減り、
「…莉桜、もしかして退屈?」
と聞かれる始末だ。
「ち、違うの!ちょっと緊張してて…あッ」
心配をかけまいと誤魔化そうとしたが、足は正直に限界を訴え莉桜はフラッとよろける。