この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貶女(おとしめ)
第10章 【学校編】諍(いさか)い
午後の授業をぼんやり聞き流し、放課後ランチバッグと鞄を持って教室を出ようとした莉桜を
「たまには一緒に帰ろうよ」
とエミが追いかけてきた。
「どーしたのよ、なんか元気ないじゃん!ね、アイス奢ってあげよっか!?」
断る隙を与えず、エミは莉桜の手を引いてコンビニに入る。
「あ、その前にちょっとマンガ見ていい?」
カゴを持ったエミが窓際の雑誌コーナーに行ってしまい、手持ち無沙汰の莉桜は何となく店内をうろつくうちにコンドームのパッケージが目に入り、棚の前で足を止めた。
(用意しておいたら、着けてくれるかな…?)
そんなことをしばらく考えていたが、ふと そこに立っている自分が他人からどう見えるのかに思い至り、慌ててキョロキョロと周りを見渡してしまう。
「たまには一緒に帰ろうよ」
とエミが追いかけてきた。
「どーしたのよ、なんか元気ないじゃん!ね、アイス奢ってあげよっか!?」
断る隙を与えず、エミは莉桜の手を引いてコンビニに入る。
「あ、その前にちょっとマンガ見ていい?」
カゴを持ったエミが窓際の雑誌コーナーに行ってしまい、手持ち無沙汰の莉桜は何となく店内をうろつくうちにコンドームのパッケージが目に入り、棚の前で足を止めた。
(用意しておいたら、着けてくれるかな…?)
そんなことをしばらく考えていたが、ふと そこに立っている自分が他人からどう見えるのかに思い至り、慌ててキョロキョロと周りを見渡してしまう。