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第7章 ■お屋敷へ…

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その頃、慎弥と洸弥の２人は、車を茉奈の家に向かわせていた。
運転しているのは、洸弥である。
洸弥がゆっくりと口を開く。

「……兄貴。あれをどうするつもりだ」

慎弥は笑って答える

「なんだよ、突然」
「いや…随分と他の商品と扱いが違うと思って…さ。」

洸弥の口調は、先ほどよりも若干遠慮がちに見える。

「それは、当然だろう。あの小泉博士のお嬢さんだ。それに、投与期間が５年を超える極上の愛玩寵姫だ」

応える慎弥の声は落ち着いている。

「……それだけか？」
「……ああ、そうだ。」

その後二人は口をつぐんだ。車内には、タイヤが地面を撫でる音だけが、小さく響いていた。

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