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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第7章 レートー
しかし、ペネイオスは無情にも沈黙したまま。


レートーは重苦しいお腹を見下ろしてさらにこう続けました。




「我が子たちよ、私はあなたたちをどこへ連れていくのでしょう?もうずっと歩き通しで足の力も萎えてしまった……。ああ、ペリオン山よ、どうか逃げないでここに留まってください。荒々しい雌獅子でさえも出産のためにあなたの上で身を横たえるというではありませんか。ならばどうかこの私にも、子供を生む場所を与えてください……!」


すると、そのあまりにも哀れな乞いに心を打たれてか、先の呼びかけを気強く無視したペネイオス河神がレートーに話しかけてきました。


もはや内心の同情を抑えきれなくなったのでしょう、ぼろぼろと涙をこぼしながらこう言います。



「レートーよ、わかってくだされ、これは不可抗力なのじゃ。ワシとしても、お気の毒なあなたを拒みとうはない。何せ他にもワシの水で出産の汚れを洗い清める者はいくらでもおるのじゃからな。しかし、威勢並びなきオリュンポスの女王ヘーラーがワシをひどく脅しつけられるのじゃ。ほれ、あのハイモス山の頂から何という御方がワシらを監視しておられるかをご覧なされ。武装なさったアレース様じゃぞ。ご命令に背きなどしたらきっとあの方は易々とワシを引っ立てていきなさるじゃろう。こんな状況で一体ワシに何が出来る?それともレートー、あなたは、このワシ、ペネイオスが滅びることを喜ばしいこととでもお思いかね?」



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