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真夜中の贈り物
第6章 奴隷秘書の、秘めない秘めごと
 まろび出る醜怪な肉棒。
 太く、いやらしく、女を従わせる魔熱を帯びた忌むべき巨塊。

 それがたまらなく愛おしい。
 今すぐ口に突き入れたい。

 浅ましく垂らしたこの舌で、ねぶって呻きを上げさせたい。

(この男は敵……いつか……いつか、あの事件の真相をつきとめる為に、今は奴隷にされているフリをしているだけ。私は……私は、いつか必ず……)

 全ての悪事を暴き、名誉を挽回するのだ。

 そして愛する人とのあのひとときを……無理かも知れなくても、たとえ一瞬だけでもいいから、また。

(だから……だから……これは、仕方のない事……こんな……大きく……滾って……あ……匂い……まだ朝なのに凄い……あ、ああ……こんなの嗅いだら……嫌ぁ……ますます……抑えきれなく……なっちゃ……う)

 ちゅぶうっ……

 凛々香はうっとりと目を閉じると、両手を添えて慈しむようにご馳走を頬張った。






《奴隷秘書の、秘めない秘めごと》
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