この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真夜中の贈り物
第8章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 前編
 バサッと音を立てて、キオの目の前の茂みの中から跳躍したのは黒装束に身を包んだずんぐりむっくりの姿。

「あ……お前は!」

 キオは知っていた。

 左右に大きく離れた大きな目。パックリと裂けた口からは長い舌がちょろりと覗く、東洋のカエルの亜人の棲む島国出身のガマ面の男。

「そうとも! ガマ忍者エクスプローラーのジャガマル様じゃが!」

 エクスプローラー。

 広大な国土に数々の古代遺跡を持つ秘法の王国リンデーンは、遺跡から持ち帰られた財宝に賞金をつけて買い取っている。

 そんな賞金稼ぎのことをエクスプローラー(探索者)と呼び、中でも稼いだ賞金額が上位の者達は敬意を以てランカー・エクスプローラーと称されるのだ。

 キオとエヌフィーヌもまた、そんなトップクラスのエクスプローラーであったが、このジャガマルもその一人であった。

「ここは俺様のナワバリじゃが! 勝手な真似は許さんじゃが!」

 ジャガマルは吸盤の発達した足指で、キオの頭上の岩棚の逆さになってぶら下がる。

「勝手はそっちじゃねーか! ナワバリなんざ許されてねーぜ?」

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ