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真夜中の贈り物
第8章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 前編
 ジャガマルが大きく身体を波打たせ始めると、それに合わせてキオに絡みついたツルがたゆみ、上下左右に大きく揺れ始めた。

 ゆさゆさと始まったそれはすぐにぶぅんぶぅんと空中をのた打ち回る大振り子となる。

「ふっ……むふぁあっ……ふぅう、むふんぅうぅうぅぅううううっ!」

 竜巻に呑まれて翻弄される木の葉のように、緑の峡谷を乱舞するキオ。
 ジャガマルは激しい動きをものともせずに、キオの身体のあちこちを好き勝手にまさぐり、もてあそぶ。

 口から腰を引き抜いたかと思うと、今度は背中に周り、後ろから尻穴の匂いを嗅ぎ、そうかと思えば尻側から太腿の間に顔を挟み、その圧迫を愉しむといった具合だ。

 キオはというと、振り回される遠心力と、一か所に留まらないジャガマルの快楽責めのせいで、意識がどうにかなってしまいそうだった。

(あ……んひゃ……ハ……ウ、ウウゥッ! 駄目だっ……ああうっ……気持ち良いのと……締めつけとで……あ、ああっ……そこっ……うぁうっ! く……そっ……な、なんとかしないと……)

 だが、なんともしようがない。

 動きを封じられ、今や集中的に愛撫を施されてしまっている疼きの肉裂は、舌や指で触れられ、いじられる度に欲しい欲しいとあさましく、キオの腹の底へとキュンキュン信号を伝達する。

 キオはそう、この秘境の裂け目に舞い遊ぶ官能の天女と化していた。

「はああああああああんっ! アッハアアアッ! アアッ! んあああんっ……!」
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