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真夜中の贈り物
第14章 恥虐の性徒指導 受魔淫胎

(あ……せ、先生の……も、貰える……ああ……は、早く……)

 求める詠の瞳。
 応える印久の眼。

 と、そのとき準備室の扉がガラリと開かれた。

「そこまでおっ! インキュバス、正体を現したな!」

 入って来たのは、ゴツイ首飾りを下げた小太りの少年。
 詠に退魔を依頼したギニー・ディーン。この学園の生徒にして、自称退魔士のオタク男子であった。

(えっ……!?)

 ギニーの言葉に、初めて詠は実情に気が付く。
 目の前の印久の顔つきは最早、女生徒に慕われる若くて優しいハンサムな男性教員のものではなかった。

 禍々しい、しかしそれでいて妖艶な淫魔の容貌!

(ま、まさか……! この私が、まったく気づかないなんて!)

 普通なら易々と感知できたであろうこの異変。
 今の今までまったく疑いもしなかったのは、媚薬による発情のせいだ。通常の判断力を失っていたのだ。

「エシッ! 俺様が倒してやるおっ! アビラウンケンソワカーッ!」
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