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真夜中の贈り物
第2章 教官は世界の果ての 前篇
「だめよぉ~イッちゃダメなんだから……」

 そんな……っ! そんなっ!
 切ない気持ちが込み上げて来て、爆発しそうになる。

「……でも、イッてもいいよ、イキたければ」

 またか、この女っ!
 どっちなんだよ!

「く……そっ……う、あっ……」

 これは挑発だ。
 これが訓練ということか。

 ハルカの小馬鹿にしたような態度に俺は悟った。

 ハルカはいっそう動きを激しく、強めて来る。

 熱い灼棒の上に、亀頭の先からこぼれた透明な液を塗り付けながら、繊細な指づかいがひらひらと舞う。

「ほら、ほら、どうするの? どうしたいの?」

 どうしたいのはお前だよ!

 畜生……わかった。
 こうなったら意地だ……絶対にイクものか。

 絶対……ぜった……

「うああああっ!」

 冷たい水の中に浸されたような感覚が「俺」を包み込んだ。
 俺の両脚の間にハルカが頭を埋めたのだ。
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