この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真夜中の贈り物
第15章 薔薇のひとつ

「そうだ、首謀者のフェリックス・シュビリだ。捕えてここに監禁していたのだ」

「どうして……」

 何故、わざわざ離宮に?

 疑問が頭をかすめたとき、ふわりと薔薇の香りが鼻をよぎった。
 フェリックスのアジトで嗅いだの全く同じ、どこか心を落ち着かなくさせる匂い。

「ふふ、気づいたかね、この香り……これはこの部屋にいけさせている薔薇……南国エチオピールの産の希少で特殊な種なのだが、その香りだよ」

「特殊な……?」

「そう、この薔薇の香りは女を狂わせるという。よく娼館などて使われているらしいな。とんな淑女でも淫売に変えることができるという。実際、重宝する花だよ」

「猊下、何をおっしゃって……」

 崇高な人格者であると誰もが信じて疑わぬ彼の口から出るとは予想だにしない下品な話題にノヴァリスは耳を疑った。
/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ