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第16章 ボイストレーニング

　もはや発声を忘れて淫らな喘ぎ声をあられなく放つ亜優。
　沈黙したまま淡々と繰り出される彰の動きがエネルギーを増幅して講堂に響き渡る。

（んああっ……な、膣内まで……！）

　指の節の二つ目まで。こじ開けられ挿し込まれる鏡花の女陰。

　じゅぷうっ……ぬぬぬっ、ぬるっ……めぬっ……

　ビインッと、弾かれてたわむ身体の芯。反動のように腰が突き出され、結果、乳房を激しく亜優の背にこすりつけてしまう。

「ああっ！」

　その声が自分のものなのか、そうでないのか、もう鏡花には区別がつかなかった。

　亜優が目を開けないことを祈って、振り返らないことを必死に願って、そうさせないためにもっと激しく彼女の身体を苛む。それしかない。

「ああっ！　先輩、先輩っ……んああっ、私っ……私ぃっ……んっ、はぅんっ……ああっ、こんなっ……ああん！　駄目っ、駄目、駄目ぇっ……へ、変な声出ちゃう……ああ、ち、違うんです……これっ……ああっ……違う、違うのっ……ああああああああ！」

　声が出せる彼女が羨ましい。