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第5章 高2の7月。

「おはよー沙耶！」
雛子の明るい声が聞こえてくる。

忘れようと決意したからか、あまり先生たちのことも気にしなくなった。

でも…
「ほんと、雨でも水泳やるってどんだけだよね‼︎」
と雛子が文句をぶつぶつ言ってる。

そう…水泳の授業だけは気にしてしまう。
美和ちゃんの発育の良さは、女子から見ても羨ましいぐらいだ。
それに、鈴木先生も安藤先生も私たちの体育の担当じゃないけど…男子の先生だからいる。
だから、気にしないようにって思っても、どうしても水泳の時は考えちゃうんだよね…。