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先生…私を見て。
第5章 高2の7月。
「ヒャァ…」

突然、先生に触れられて変な声が出てしまった。

でも、先生は何も聞こえてないかのように、私に指導する。
指導してくれるのはいいけど、恥ずかしすぎて何も頭に入ってこない。

「おい、中村!聞いてんのか?」

はい。って返事はしたけど…。
やっぱり先生の声は右から左へ流れてく。

いくら、足首しか持ってないとはいえ、平泳ぎの足は…1度大きく開く。
それを先生が間近で見ていると考えるだけで恥ずかしい。
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