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恋花火
第18章 彼のROOTS
「……陸先輩……?」

「……ちょっとだけ。」


陸先輩に優しく見つめられたと思ったら、そっと抱きしめられた。


「全部可愛すぎて、困る。」


……普段クールな人ほど、感情表現はストレートなのかなぁ。


普段わかりやすい人ほど、肝心なところはわからないものなのかもしれない。


……タケルも、茜先輩といるときは、こうして胸が高まっているのだろうか。


隣にいるだけで嬉しくなるような


目が合っただけで胸が熱くなるような


そんな風に、恋をしているのだろうか


ふと視線が合えば、どちらからともなく重なる唇。


チュ、と軽く唇と唇が触れ合うキス


そして角度を変えながら、互いの舌を絡ませる濃厚なキス





一触即発





その言葉は今の私たちに合っているかもしれない。


ちょっと触れただけで


胸の奥底に秘めたものが溢れ出てしまいそう。











お好み焼き屋の二階には、陸先輩の家があった。


そして部屋に移動して交わされるのは熱い口づけと、そして


「あ……、んっ……」


先ほど高台で行われた行為の続きを、今。


陸先輩はキスしながら、胸に触れてきた。


それも敏感帯をわざと外していくので、焦らされた私はもう……


ショーツの下、触って欲しかった場所に陸先輩の指が到達した頃には


身体中が疼きまくって、


どうしようもなく濡れてしまっていた。
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