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恋花火
第7章 不機嫌なGIRL
いつもイッたあと、私は物凄い眠気に襲われる。


そんな私のおでこを、タケルは撫でてくれて


私はそのまま眠っちゃうんだけど…。


今日は眠れなかった。


タケルは私のおでこを撫で、しばらくすると


服を着て部屋から出て行った。


私はその後ろ姿を、タケルのいないベッドから見送った。


…あれ、おかしいな。


なんで私泣いてるんだろう…。


タケルが他の女の子と色々しちゃったりヤっちゃったりなんて、今に始まったことではないのに。


布団に潜ると、大好きなタケルの匂いがする。


それは今の私には涙を誘発するものでしかない。


タケルは結局、中には出してくれなかった。


…当たり前だけど。


バカなお願いしちゃったな…。


…それに、タケルは茜先輩とどういう関係なの?


そういえば合宿のとき、医務室の外でタケルと茜先輩の話し声がしていた。


あれは夢だと思っていたけれど、本当は…?


考えてもわからない。


それでもさっきタケルにかかってきた電話は茜先輩からのもので、確かに電話の向こうから"会いたい"と聞こえたのだから。


身体を起こすと、SEXの余韻で身体が甘く気怠い。


心なしか、吐く息も熱い。


帰ろうと思うのに…、身体が思うように動かない。


これはきっと、恋の病というやつかもしれない。


きっとそうに違いない。


迫り来る怠さに身を任せ、そのまま目をつぶった。


浮かぶのは、やっぱりタケルの顔で…。


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