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恋花火
第8章 恋のイロハ
外で時間を潰すこと一時間。


様子を見に一旦帰宅すると、すでに茜先輩はいなくなっていた。


…けど、


「菜月っ!おせぇ〜よ!じいちゃん!これ塩たりねぇ!」

「じゃあ食うな!」


おじいちゃんと枝豆の取り合いをしているタケルがそこにいた。


「あっ、おじいちゃん!タケルに飲ませたでしょ!!」

「ん〜?」

「もうっ!」


タケルは酔っ払うと大変。


私はゲーゲー吐いちゃう系だけど、タケルは…


「菜月ぃ〜」

「わかった!わかったから大人しくしてて!」


…からんでくる。笑


おじいちゃんはいつのまにか寝に行っちゃってて、でもタケルは超元気。


「やわけぇ〜」

「ちょっ、やめてよ!」


かなり久しぶりにボディタッチ、胸を揉まれた。


「いいじゃん」

「よくない!!」


それでもタケルはその手を緩めない。


タケルの手は、胸から下腹部へと…


「や…やだっ…」


これまで、もっとしてほしい時は"やだ"って言ってたけど


今日はほんとにやめてほしい。


だって、だって


さっき茜先輩とイチャついてたくせに


こんなの嫌だよ…


そう、思うのに


やっぱりタケルの手は気持ちよくて…


「あっ…」


ショーツの上から割れ目をなぞられただけで、背中がゾクゾクとした。


ギリギリで一番気持ちいいとこに指が触れるか触れないかというところで…


「…タケル…?」


「zzz」


寝ちゃった…。
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