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恋花火
第12章 送り狼
陸先輩は、本当にズルイ笑顔で笑う。


「なっ、なにを……」

「ほんと、顔に出るね。」


今度は爆笑し始めた。


「あっ、なんですか!?からかっただけ!?」

「そんなことないけど……」


言いながらも、まだ笑い続けている。


「もう!からかわないでくださいよ!!」

「ごめんごめん、怒った?」

「はい!!」


弱っている私をからかうなんて!


ちょっとだけ浮かれていた自分が恥ずかしくなる。


「機嫌直してよ。」

「嫌です!」


本当は全然怒ってなんかないけど、陸先輩の色んな顔が見てみたくて怒ったふりをしてみる。


「ごめんって」


そんな面倒臭い私に、陸先輩が取った行動。それは……


「…!?」

「あ、もしかしてもっと怒った?笑」


……キス、された。


「嫌なら突き飛ばしていいよ。」


そう言ってまた、近づく唇。


……今の私に、陸先輩の唇を断る選択肢なんか


ほんの少しもあるわけがない。


再び重ねられたふたつの唇。


満員電車の中の口付け。


私は陸先輩にすっぽりと抱きしめられているので、きっと誰からも見られていない。


だけどこんな人混みの中で


それは余計に私の気持ちを煽り


唇を熱くさせた。



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