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だから僕とセフレになりませんか
第2章 一回試してからでもいいですよ
「お姉さんも充分綺麗だと思います」

「冗談」

「まさか。僕、嘘吐けませんから」

「そう言う奴ほど怪しい」

「悪い男に騙されました?」

「騙し合ってた」

「それは楽しそうですね」

「アイシテルなんて言われなきゃ今頃はあの男と寝てた」

胸の開放感に、私はブラのホックが外されたことに気付く。
肩のストラップが緩くなって擦れるのがなんか不快。

その不快感を忘れたのは彼の胸への愛撫のおかげか。
身長の割りに大きな手が私の胸を包む。
全体の形を確かめるように。


特に話すこともないので私はまた彼にキスをした。
彼はそれを受け入れながらもどちらかと言うと私の胸にある手に集中してるようだった。
だから私は彼の舌を自分の舌を使って遊んだ。

舌を甘噛みしてみたり、歯を一本一本舐めてみたり、わざと自分の唾液を彼の口内へ送ってみたり。
こくりとそれを飲み込む彼がなんだか面白かった。

彼の指先が私の胸の先端を摘まんだ。
そして指の腹で擦るように撫でる。

つい声を漏らすと彼は声を出して笑った。

「声出すと人来ますよ?
 まあ、鍵かけてないんで出さなくても来るかもしれませんけど」

例え一人用の個室だとしても鍵がかかってなければ入ってくる人はいるだろう。


「そっちの方が興奮しません?」

悪戯に笑う彼はその顔よりも幼さが増していた。
何となく外が気になってしまうとさっきまで気にしなかったドアの向こうから流れる音楽や話し声がやけに大きく聞こえた。


「だから声、抑えてください」

彼の手は胸から腰へ、腰から下半身へと延びていく。
もう一方の片手が私のシャツを捲り上げて胸を露にした。
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