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卑猥な赤色電飾
第2章 彼
ラブホテルで初体験をし、その4ヶ月後のクリスマスに入籍となりました。
今から考えると…
「もったいない人生…。」
主人が出て行き静まり返ったリビングで、牛乳と砂糖タップリの甘いカフェオレを飲みながら、声に出してみました。
声に出すと余計に、面白くない人生であったと益々哀しくなるのです。
結局、あのラブホテルの赤色電飾に照らされた壁のバッテンは使いませんでした。
主人のSEXは、いたって普通だそうです。
主人が最初で最後の男になるとは…
大正か昭和初期ならば当たり前な話でしょうか。
何故もっと恋に貪欲に、性欲旺盛な青春を送らなかったのか。そればかりが後悔でなりません。
そのせいか、主人に見つからない場所で、ネット配信のアダルトビデオを観たり、SMグッズの通販サイトを閲覧しては使用風景を想像し、知識だけはアダルトビデオを製作出来るほどに膨らみ、下半身の疼きをなだめるように摩る事が日課になりました。
「はぁー…。」
溜め息しか出ない私は、カフェオレを飲もうとしましたがマグカップは空で、更に大袈裟にはぁーっと溜め息をつき項垂れました。
リビングの静寂に突然、電話の音が鳴り響きました。
滅多と鳴らない家の電話。
「はいっ。吉村です。」
今から考えると…
「もったいない人生…。」
主人が出て行き静まり返ったリビングで、牛乳と砂糖タップリの甘いカフェオレを飲みながら、声に出してみました。
声に出すと余計に、面白くない人生であったと益々哀しくなるのです。
結局、あのラブホテルの赤色電飾に照らされた壁のバッテンは使いませんでした。
主人のSEXは、いたって普通だそうです。
主人が最初で最後の男になるとは…
大正か昭和初期ならば当たり前な話でしょうか。
何故もっと恋に貪欲に、性欲旺盛な青春を送らなかったのか。そればかりが後悔でなりません。
そのせいか、主人に見つからない場所で、ネット配信のアダルトビデオを観たり、SMグッズの通販サイトを閲覧しては使用風景を想像し、知識だけはアダルトビデオを製作出来るほどに膨らみ、下半身の疼きをなだめるように摩る事が日課になりました。
「はぁー…。」
溜め息しか出ない私は、カフェオレを飲もうとしましたがマグカップは空で、更に大袈裟にはぁーっと溜め息をつき項垂れました。
リビングの静寂に突然、電話の音が鳴り響きました。
滅多と鳴らない家の電話。
「はいっ。吉村です。」