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Complex
第2章 始動
「山口君目当てのお客さん多いもんね。小林さんは違うみたいだけど?」
「違いますよっ。私はたまたま山口さんだっただけです!」

下心丸出しの彼女たちと一緒にされたくなくて全力で否定すると、山口はショックを受けたような顔を作る。
それを見て綾瀬が声をあげて笑った。

こういうの、久しぶり。
ほんと仕事ばかりだったな。
誰かと笑い合うなんて、いつ振りだろう。
二人とも知り合ったばかりなのに、気を遣うこともない。
とても、居心地がいい。

「そうは言っても山口君、モテるでしょ?お客さんと一緒に遊んだりしてないの?」
「そんなことしていないですよ。仕事は仕事です。こちらが真剣に向き合おうとしているのに、浮ついた気持ちでくる人はすぐに辞めちゃいますからね」

綾瀬の言葉に苦い経験でもあるのか、彼はいつもの営業用の笑顔を一瞬消した。

「ま、お客様との恋愛は難しいからね。しないにこしたことはないか」
「そういう綾瀬さんは、お客様と恋愛したことあるんですか?」

つい気になって友香が聞くと、それまでは饒舌だった彼は突然言葉を濁した。
飲食店、どんなお店かはわからないけれども、お客様と従業員。
よくある話か。

「なかなか、大人になると仕事以外で出会いって少ないよなぁ」

そんな綾瀬の言葉で締めるように、その日は終わった。

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