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Complex
第3章 変化
翌日も、その翌日の日曜日になっても。
綾瀬からの返信はなかった。
つい、アドレスを打ち間違えたかとメモを何度も確かめる。
けれども、これが現実。

圭太からは翌日に謝罪のメールがきた。
酔っていただけなのだろう。
あの呟きのことは何も触れない。

寂しくて。
近くに気心の知れた友がいて。
ついほろっと口に出ただけの言葉なのだろう。

つい浮かれてしまいそうな自分を戒める。
例えそこにまだ恋愛感情がなくても。
他の誰かに惹かれかけていても。

誰かに好かれているかもしれない、という思いはわずかだけれども心地いいものだ。
ふ、と気をゆるせば、綾瀬とは違うタイミングで圭太の顔が浮かぶ。

子供のように駄々をこねたり、わがままを言ったり。
そんな圭太と一緒にいると、母親、というよりは姉のような気分になる。

そこには恋愛感情よりも幼馴染のような、慣れ親しんだ感情。

嫌いではない。
かといって、恋愛感情の好きではないけれど。

どれだけ他の女に愛想をつかされても。
彼のことを分かってやれるのは、私しかいないのではないかと思う。

もう付き合うことはないだろう。
圭太との将来を見つけることもないだろう。

なのに。
彼の見せた弱さが。
全てをさらけ出せるその素直さが。


友香の心に引っかかる。
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