この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第2章 三人の男
 
 いきなり三人名乗られても、正直困る。全員親しげだけれど、私からすれば全員他人なのだ。

 けれど何より疑問なのは、三人が全員、私の『恋人』と名乗った事だった。一般常識からすれば、普通恋人は一人だけである。その世間に広まる固定概念が、記憶を失った数年の内に変わったとは考えにくい。

 ならば、考えられる可能性は……誰か二人が嘘をついているか、記憶を失う前の私が三股していたか、だ。

 年齢も職業もバラバラの三人と、私。恋人どうこうを別にしても、一体どんな知り合いだったのか。三人には共通点がなさすぎて、全く分からない。

 三人の内の誰かが嘘つきだったとしても、私が嘘つきでも、どのみち真相は記憶が戻らない限りはっきりしない。この日から毎日三人は私の見舞いに来てくれたけれど、それはプレッシャーにしかならなかった。

 けれど、見舞いを断る訳にもいかない。すっかり入院生活に慣れた今日も、彼らは私の元へと足を運んでいた。

 彼らの見舞いに来る時間は、いつも決まっている。必ず初めに来るのは、真面目そうなスーツの人。松永 雅樹と名乗る男の人だった。
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ